2017年8月18日金曜日

ブータンの旅<6日目>

今日は単純にバンコクから名古屋への移動のみ。


 


1日目がブータンを選んだ理由だったから、最終日はブータンの感想でも。


 


ブータンは自国の文化や自然環境を大切に守ろうとしている。


一方で外貨を稼ぐ必要もある。


その相反する事情をうまく組み合わせたのが今の公定料金制度だと思う。


金額は人数や時期で変動するが、ざっくり1日250ドル。


公定料金には専用車、専用ガイド、1泊3食、観光施設の入場料が含まれる。


食事のときにビールを飲んだりするとビール代金は別途負担。


 


外国人は空港を降りたら自由行動ができない。まるで朝鮮民主主義人民共和国のようだが、自由行動が禁止されているのでなく移動手段がない。


通常、空港にはリムジンバスやタクシーが待機してるが、パロ空港では公共交通の存在を感じなかった。


(ブータン国内に乗合バスやタクシーの制度はある)


 


VISAが必要だけど、気軽にネット申請できない。


 


結局、他の国のように気軽に個人手配ができず、ブータン通でもない限り日本の旅行会社を通すのが無難である。


外国人に嫌がらせをしているのではなく、あくまでも自国の文化や自然環境を大切に守ることと、外貨を稼ぐ苦肉の策である。


 


公定料金を超えて追加料金を払って高級ホテルに泊まれば改善させると思うが、いたせりつくせりが必要な方はブータンに行ってはいけない。


(今後は追加料金による付加サービスが増えてくると思う)


 


ネットの速度は遅く(SNSは使えるがHP閲覧が厳しい)、客室では使えない。


お湯は24時間でない。下手すればタンク式でお湯を使いすぎると水になる。お湯が必要なときは改めてお湯が貯まるまで待たなくてはならない。(湯船の無いホテルで使うシャワー程度は問題なし)


バイキングのメニューも豊富に種類はなく、宿泊客にインド人が多いということでメニューもインド系になったりする。


(食べることができないわけではないけど、裏メニューをサービスで持ってこられて、ブータン人の優しさを感じた。)


 


朝起きたら部屋の中を虫が歩いていたり、山の中のレストランではハエが飛んでいたり。


こんなの子供の頃は当たり前だったが、今の日本人で耐えることができる人は少ないと思う。


 


何もかも物で満たされ、あることが当たり前の日本。


朝早くから夜遅くまで仕事をして、物に囲まれて幸せを感じるのも間違ってはいないけど。。。


 


観光客がネットを使えず困ることがあるだろうか?


本当にお湯は24時間使える必要があるのだろうか?


子供の頃は普通に舞っていた虫が今は何故ダメなの?


 


豊かな自然環境が好きで、物でなく心が満たされたい人にとってブータンは最適だと思う。


 


まだブータンで海外渡航先11ヶ国目だが、ブータンが一番楽な国だった。


行きたいところを予め伝えておけば、効率の良い順番は旅行会社で作成済み。


空港を降りてから空港に戻るまで、全て日本語ガイド付きの専用車で移動。


ブータンの通貨が無くて困らない。ブータンで支払うのは最終日の円払いでチップだけ。
(今回、SIMの契約と松茸とお賽銭でヌルタムを両替したが、これらは無くて困るものでは無い)


1日250ドルの事前払いで、財布を持たずに大名旅行ができる国は日本も含めて他にあるだろうか?




ブータンでは民家に泊まることもできるし、トレッキングもやってみたい。温泉もある。
カレンダーと給料を見比べながらブータン旅行を改めて計画したい!


 


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日本行きはエコノミーなので優先ゲートも使えずひたすら列に並ぶ。


プライオリティパスでいつものMIRACLEのラウンジで軽く食事。


 


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やはりエコノミー席は狭い。昨日のビジネスクラスとのギャップが、、、。


ベルトサインが消えてピーナッツ。


そして準備が整い食事。


淡々と飛行機は名古屋へと飛んでいく。 


 


松茸はブータンで渡された書類を検疫に提出して中身の検査。


もし騙されて空っぽやったらなんて話をしていたら、リピート販売しているところは大丈夫ですよぉ~って検疫の方。


無事に検査合格で持ち帰り。


 


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いかにも輸出っぽい感じが出ている。


 


改めて自宅で開封。


 


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保冷剤は大きいのが入っていた。 


 


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新聞紙がクッションになており縦にしても荷崩れしない。


 


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更に紙が1枚。なかなか丁寧な梱包。


 


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やっとご対面!


 


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2段目。


 


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3段目。


全部で27本入っていた。重さは不明。


 


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とりあえずオーブントースターで焼いた。


 


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お吸い物も作ってみた。


 


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スーパーの安い弁当と高級食材松茸のミスマッチな組み合わせ。


お吸い物は松茸の量が少ないと風味が出なかったので贅沢に使ってみた。


醤油がないので天然塩をかけて食べる。


松茸の食感と香りが最高!


 


またブータンに行きたい!


 




2017年8月17日木曜日

ブータンの旅<5日目>

今日はブータンの最終日。と言ってもホテルから空港に移動するだけだが。。。


 


ティンプーからパロに戻ってきたとき、チラッと滑走路延長線上の高台を車で走っていることがわかった。


ガイドさんに車を止められないか聞いた所、最終日に寄りましょうとなった。


 


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開口一番、ひどい空港や。


標高があるから空気も薄いし、、、。


どうやって離着陸するんだ。実際、飛んでるけど。


 


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基本は写真の奥から手前に着陸、手前から奥に離陸の模様。


ガイドさんが言うには、手前から奥への着陸、奥から手前の離陸もしているとのこと。


 


到着機の時刻だが路駐していることもあり、撮影後はすぐに空港へ向かうことにした。


空港へ向かう途中、到着機が現れた。突然、山の影から機体が現れ、旋回しながら滑走路に向かっていった。


 


もし何らかの事情で緊急着陸が必要になっても、パロ空港を知らないパイロットがいきなり本番で着陸は無理だと思われる。


 


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生松茸を1kgだけ注文した。価格は100ドル。受取は出発日に空港渡し。


ドル札は持っていないのでブータンの通貨ヌルタムで支払うことにした。


ちゃんとしたゴッツイ袋に発泡スチロールの箱が入っていた。


 


空港の建屋にガイドさんは入れない。


4日間お世話になったガイドさんとドライバーさんとは空港の入り口でお別れ。


ブータンにはチップ制度は無いけど、ガイドさんとドライバーさんには最終日に渡す習慣になっている。


チップ文化に慣れていない日本人。相場は?


旅行会社から1日あたり、ガイドさんには20~25ドル、ドライバーさんには10~15ドルで、通貨はヌルタムだけでなく、日本円、米ドルでも良いとのこと。


当然、チップなので対応が悪かったら渡す必要は無い。


今回、日本円しか持っておらず、日本的発想の金額だが、ガイドさんに1万円、ドライバーさんに5千円とした。


 


さて、チェクイン。


バンコクまでの用紙しか渡さなかったので、バンコクからどうすると聞かれる。


最初、英語がうまく聞き取れずスタッフの方が超不愉快な表情。


タイ航空の用紙を慌てて渡し、荷物はバンコクかと聞かれ、バンコクと答えて手続きが始まる。


 


Right window Pleaseと言ったら、ニヤッと笑われた。


ブータン発だと右側に美しい山々が見える。


 


ビジネスクラスのラウンジはここの2階みたいなことを言われた。


さて?


とりあえず出国審査を受けたら、別のスタッフに誘導される。


パロ空港は空港入り口で手荷物検査を受ける。


せっかく検査を受けたのに逆流して外へ。そして2階に。なるほどそういうことか。


 


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飛行機のビジネスクラスは8席しかない。なのでラウンジはガランとしている。


ラウンジが混み混みだったらラウンジの意味が無いけど。


 


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ギリギリまでラウンジでくつろぎ飛行機へ。


ちょうど到着する便もあって多くの人が歩いている。


 


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最近は少しゆるくなっているらしいけど、ブータン人は民族衣装を着なければならない。


日本人はブータン人とそっくりなので、民族衣装を着ていないことで呼び止められる場合があるから、パスポートを常に携帯が良いとガイドブックに書かれていた。(治安が良い国なのでひったくられることは無い)


 


帰りも実演の安全説明。


韓国人や台湾人も日本人に似た顔立ちだが微妙に違う。


ブータン人はそのまんままである。


民族衣装のキラがとても美しい。


じゃなく、きちんと安全説明を。


 


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パロ空港に誘導路は無い。


(日本でも地方空港は誘導路が無い)


なのでスポットから離れたあと、滑走路の端まで行ってUターンする。


これからこの風景に向かって離陸。


 


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まずインドまでの機内食。


今の季節は雲が多く、行き同様に山並みを見ることはできなかった。


 


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そしてバンコクまでの機内食。


 


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別のタイミングでチョコレートも配られた。


 


飛行機に乗ると毎回クルーからサインをただいている。(フライトログブック)


今回、返却されてきたとき、ありがとうございますと言ってしまった。


キラを着ているので明らかに日本人では無いのに。。。


それくらいブータン人は日本人そっくり!


 


そんなこんなでバンコクに到着。


5月のミャンマーから戻ってきたときもだが、スワンナプーム空港の色々な音を聞くと帰ってきた安心感でホッとする。なんか変だけど。


 


ビジネスクラスは行きと同じ日本人家族3人組だった。


タラップを降りてバスの中での会話。前日の注文で松茸を買うことができず日本への発送で注文したとのこと。


もし松茸が欲しい場合はブータン到着時にガイドさんにお願いしたほうが良いかも?


 


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今回のホテルはデュシタニ・バンコク。


バンコクの老舗高級ホテル。全く身の丈にあっていない。


しかもトランジット利用という勿体無い使い方。


(更に言えば夜行便があるのでそもそも泊まる必要が無い)


早い予約なのと朝食をつけないことも重なり少し安く取れたので。


ウエルカムドリンクを飲んでまったり。


 


2015年に14年ぶり2回目のタイ旅行。このとき1泊1万円クラスのホテルを利用した。


通常、海外旅行でも使うのは5千円~である。


2017年に入り何度かタイに行っているが、タイだけは1万円クラスのホテルばかり利用する悪い癖がついてしまった。。。


なにもかも優雅でゆったりできる。一人で泊まるのがとても勿体無い。


 


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なのに夜ご飯は貧乏くさい。


吉野家の牛すき鍋。


日本では冬メニューだけどバンコクなら通年メニュー。


なので冷たい緑茶との組み合わせに。


 


思ったほどタクツァン僧院へ行った疲れは出ていないものの早く寝ることにした。


年寄りはいつ筋肉痛に襲われるかわからんで。


2日後?3日後?


 




2017年8月16日水曜日

ブータンの旅<4日目>

今日はブータン旅行のハイライト、タクツァン僧院である。


 


日本の昔話では伊勢神宮に行くのが人生最大のイベントっぽく描かれているが、ブータン人ならタクツァン僧院になると思う。


旅行会社に提出したリクエストだと今日の予定はここだけ。日頃、運動していないオジサンが山道を昇り降りするなんて無謀ゆえ。


ガイドさんは大丈夫!大丈夫!言ってたが、、、。


 


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目的地は崖にある建物。遥か彼方である。


大丈夫やろか、、、。


 


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8時25分頃、登山開始!


 


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道中、このような道をひたすら登り続ける。


すぐに息切れ。休憩して収まっても歩き始めるとまたすぐに息切れの繰り返し。


 


途中でレストランがある。レストランまで持つだろうか?レストランで惜しくも折り返しになるのでは?


そんな不安を抱えながら登っていく。


 


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第1展望台まで所要約50分。


遠くにタクツァン僧院が見える。


ここからレストランまではすぐの距離。


ここで小休止して更にレストランでお茶とトイレ休憩。


 


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木の枝からぶら下がっているのは「サルオガセ」という苔らしい。


空気の綺麗な所にしか生息しない。


 


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第2展望台あたり。


犬が昼寝中。当然、人間がよけて歩く。


 


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せっかく登ったのに下りの階段である。。。


そして、タクツァン僧院の手前で上りに。。。


 


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滝の前を通過すればタクツァン僧院に到着!


2時間15分程度かかった。


 


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荷物は預けて参拝。


ブータンでは寺院内の撮影が禁止されている。


素晴らしいものが多数あるので是非オススメの観光地である。


 


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レストランに戻って昼食。


行きは傾斜が緩いけど距離が伸びる。帰りは傾斜がきついけど距離の短いルートを通り、全行程約5時間15分で駐車場に戻ってきた。


登っているときはキツイけど達成感は爽快!


 


ガイドさんはお客様のおかげで何回も登れることに感謝していた。


100回は登れるかも?


それくらいブータン人にとってかけがえのない聖地。


ブータンに行ったら是非タクツァン僧院へ!


 


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ドゥゲ・ゾン


旅行会社へのリクエストはタクツァン僧院だけだったが、渡された工程表に記載されていた。


ドゥゲ・ゾンは火災により廃墟となったが最近再建を始めた。


 


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キチュ・ラカン


こちらも渡された工程表に記載されていた寺院。


ブータン最古の寺院で、温暖な気候でもないのに境内には年中ミカンの実がなる不思議な木がある。


 


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パロの町並みを散策してからホテルに戻りロビーでまったりお茶。


平凡な紅茶やコーヒーは無料で飲める。


契約したプリペイドSIMもロビーのWi-Fiも速度は変わらないなぁー、、、。


 


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タクツァン僧院の途中経路で飲んだペットボトル。高低差は数100mぐらいと思うがホテルでは容器が気圧差で押されていた。


日本の日常では経験できない。


 


明日はブータンとお別れ。寂しい。
 




2017年8月15日火曜日

ブータンの旅<3日目>

今日は首都のティンプーから空港のあるパロに戻る。


日本にいると道路はまっすぐなのが当たり前の感覚だが、ブータンでは曲がっているのが当たり前。とにかくカーブが連続している。


牛や犬をよけながらパロに向かう。


 




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ブータンには会社でばらまくようなお土産は存在しない。


今は松茸のシーズン。1kg入り100ドルで買えるから会社に持っていく?いや迷惑だ。なんて話をしながら車が進んでいく。
 




ガイドさんが車を途中で止め露天で松茸を買った。


お昼に食べましょうと。


ブータンはキノコが色々採れる。松茸も普通に採れるがブータン人は日本人のように好んでガツガツ食べない。


日本人が好きなので日本の輸出が多くなり、国内価格が高くなったので買いづらくなったと言っていた。


 


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ゾンダカ・ゴンパ


今日1カ所目の観光。


ここの僧院はとても重要な僧院で、パロ・ツェチュ祭はこの僧院からはじまり、この僧院で最終日を迎える。


崖っぷちにあるがアクセスは容易である。


 


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ここの僧院から眺めるボンデの集落は絶景!


 


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西岡チョルテン


当初、見学コースに入れてなかったが当日追加した。


ブータンで最高の爵位である「ダショー」の称号を授けられた唯一の外国人。


現在数多くの野菜がブータンで収穫できるのは、西岡さんがブータン農業の近代化に尽力されたため。ブータン人なら誰でも知っている日本人とのこと。


 


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西岡チョルテンから国立博物館に向かう途中に停車。


パロ空港が見渡せる丘。


 


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国立博物館


今は震災の影響で仮建物にて展示。


仏教関係だけでなくブータンに住む動植物まで色々なものが展示されていた。


パロを一望できる眺めも美しい。


 


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パロ・ゾン


映画「リトル・ブッダ」のロケ地になったことでも有名。


建屋内に描かれている鮮やかな壁画がとても美しい。


 


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パロ・ゾンは高台にある。


今回は高台の駐車場から降りていく方向で見学。


逆だったらこの階段をひたすら、、、。


 


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伝統様式の橋。


中に牛さんが、、、。


 


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お昼ご飯。
さきほど買った松茸も並ぶ。


旨い!


 


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シンゲ・ダ


アクセスが簡単な寺院とガイドブックにあったから選んだ。


山道を登ると息切れが激しい。


日頃の運動不足ではなく標高が2400mぐらいあるからだろう。きっと。


休憩で呼吸が戻っても歩き始めるとまたすぐ呼吸が荒くなる。。。


 


途中、犬に遭遇。


かまってくれと自分の周りをぐるぐる回ったり一緒に歩いたり。


そのうち、つまんない!って道のない斜面を走って登っていった。


 


明日、予定のタクツァン僧院はこれの比じゃないと言われ不安がよぎる。


ガイドさんに軽く大丈夫だよぉ~なんて言われる。


そうこうしながら約30分ほどで到着。


 


到着した時の達成感は最高!


 


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ブータンでは風のよく通る場所にある5色の旗。


馬の絵とお経が書かれている。


 


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ガイドさんが色々と説明してくれる中、ここは観光客があまり来ないと言っていた。


寺院の方は日本語がわからない方だけど、その時の表情が少し寂しそうだった。


パロの街から気軽にアクセスでき、眺めも良いのでオススメのスポットなので是非!


 


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ドゥンツェ・ラカン


内部は非常に薄暗いが描かれている壁画や仏像が素晴らしかった。


 


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ブータンは移動が大変なことがガイドブックに書かれており、観光コースは余裕を持たせて組んだ。


なので時間が余ったが明日は難所の?タクツァン僧院。早めに休んで体力温存。


部屋はコテージ。ホテルのお姉さんが鼻歌交じりに松林の中をスーツケースを引いていく。


 


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オッサン一人にコテージ、似合わねぇー。
 












ベスト・ヒット・オーケストラ!

(会場配布のパンフレットより) 今月5回目の宗次ホール。 過去、1ヵ月に5回も宗次ホールへ行くことは無かった。 4回連続、名フィルに所属している演奏家の方だったが、今日は個人の演奏家。 名フィルも応援すべき演奏家であるが、一番応援したいのは個人で活動されている演奏家の方である。 ...