2019年9月30日月曜日

不快車で行く普快車の旅 <3日目>


帰国日は移動時のトラブルを考慮すると、台北に泊まったほうが良い。
と思いつつ高雄で朝を迎える。
空港には15時に到着する必要がある。
微妙な時間である。
マッサージを受ける。
ちょっとした観光をする。
台南市、台中市に立ち寄る。

ふと時刻表を見て、在来線で台北に向かうのもいいなぁー。
とことん乗り鉄の旅である。
1度、西部幹線を在来線で移動してみたかった。
日本は新幹線ができると在来線の特急は廃止される。
台湾は新幹線ができても在来線の特急は健在である。

桃園ではなく台北に行くのは、在来線の桃園から空港までのアクセスが面倒だから。
結局、切符は南港まで買うことにした。
南港は飲食店もあるし、台湾高速鉄道で桃園に向かうこともできるから。

高雄に向かうときの台湾高速鉄道は商務廂、日本で言うグリーン車。
在来線に商務廂の設定がないのが残念。
普通車で台北(南港)に向かう。


普悠瑪(プユマ)号は、台車の空気バネの圧力を変えて車体を傾斜させ、カーブ区間でも高速で曲がることができる。
本格的に車体傾斜の制御を行う太魯閣(タロコ)号よりカーブの通過速度は低いものの、時間短縮に大きく貢献している。
以前、花蓮から台北まで乗車しており、今回が2度目の乗車である。

停車駅がとても少なく、台南から台中までは平均114km/hとかなりの俊足。
高雄から台北でも104km/hなので、日本の在来線特急と同レベルの走りである。


台湾では上り、下りの表現は使われない。
順行、逆行と言う表現もあるが、北上、南下をよく見かける気がする。
区間車を見送れば、いよいよ普悠瑪号だ!


どんな走りか記録しようとGPSロガーを久しぶりに持ってきた。
が、なぜか受信しない。
名古屋から乗った飛行機も受信こそしていたけど高度が0mだったり。

購入履歴を探したら2015年10月の購入だった。
台湾メーカーと日本のメーカーの2台買った。
どちらも軽微なソフト不具合があったけど、台湾メーカーの方が困らない不具合だった。
どちらもボタンは2個だけど、台湾メーカーの方が操作性が良かった。
なので日本メーカーのは全く使わなくなり、台湾メーカーのばかり使っていた。
後継機は出ていないので同じ製品になるけど新たに買うか?


台湾は断水があるのだろうか?
写真は戸建てではないが、戸建てでも水タンクのある家が多い。
2012年に初めて台湾に行き、水タンクを見た時、日本にもあったほうが良いと思った。
それから日本も大きな災害を何度か受けている。
けど、水タンクは誰も使っていない。
ここ1年ほど特に災害が酷いような気がする。
今度こそ日本にも水タンクが発売されるだろうか?


GPSロガーは途中で動くようになったが、一番欲しかった台南から台中の記録は絶望的な状態。
また乗ればいいや。

停車駅の案内とか表示されるディスプレイ。
良い感じで普悠瑪号が写っている。

台風が来ているように思えない状態で台北に、そして終点の南港に到着。
快適な旅だった。
高雄駅も南港駅も地下。
写真が撮れなくて残念やった。
東部幹線側で時間を作り、乗って撮って楽しみたいものである。


ホテルの朝食は7時から。
普悠瑪号は8時発なのでホテルで朝食を食べることは出来ない。
高雄駅で駅弁を買おうとしたら台鉄の店は閉まっていた。

コンビニがあるので弁当は調達可能。
であるが、台鉄弁当にこだわり車内販売で買うことにした。
が、車内販売に弁当が無く。。。

今日は朝食を食べる機会を逃し、12時になってやっとこさ食事に。
まさか台湾で食事難民になるとは思わなかった。
切符をネットで買った時、弁当の予約も出来たような気がする。
次回からは弁当も真剣に検討しよう。
ただ、漢字のメニューなので中身がわからず、、、。


たまたま通りがかった「台鉄夢工場」の南港店。
台風の影響で閉まっていた。
ふと外を見たら雨が降っていた。


飛行機の出発は17時。
完全な横風ではないが飛べるか気になる。
7時の予報なのでもうすぐ更新される。
前回のように欠航のメールは届いていない。
ハラハラしながら桃園MRTで空港に向かう。


風向きが北北東に変わった!
横風成分が減少する。
風速も瞬間風速も弱くなっている!


ついでにセントレアも確認してこう。
進入経路は北からかぁー、、、。
所要時間が長くなるなぁー、、、。
到着して15分後の名鉄は無理かもしれない。
でも、荷物は機内持ち込みしておこう。


夜間飛行となるので雲の有無は関係ないけど、衛星写真も毎回チェックしている。
タイのときはタイまでチェックしている。


出発時刻の3時間ほど前だけど、チェックインを済ませてラウンジでご飯にする。
さっき食べたばかりのような気がするけど、たぶん旅の疲れだと思う。


何度も気象情報をチェック。
風向きはOK。
風速は規定を分かっていないのだが、とりあえず今は離着陸できているから大丈夫だろう。


更新された気象情報を入手しても、飛ばないものは飛ばない。
けど、チェックをしてしまう。
たぶん今日は無事に帰れそうだ。


到着機が遅れていることは把握していたが、登機時刻にゲートへ向かった。
やはり搭乗開始は遅延となった。
外を見た感じ、風雨は激しくはなさそうだ。


順番待ちをしており離陸まで10分ほどかかると機内放送が入った。
地上で止まっているのに機体が激しく揺れるときも。
それなりに強い風が吹いているようだ。


えっ。また食べるの?
これは運賃にセットだから、、、。


時速1000kmを超えると得した気分。
記念品が出るわけでもないけど。


一度空港の横を通り越し、Uターンして南に向かい着陸。
窓の外は長島あたりだろうか?

この先、不快車がどれだけ走るかわからない。
発表もなく静かに消えるかもしれない。
1度乗ると、もう1度乗りたくなる不快車。
高雄は名古屋から直行便も出ている。
また機会を作って乗りに行こう!

2019年9月29日日曜日

不快車で行く普快車の旅 <2日目 その2>



台東駅から旧台東駅まで約6kmほどある。
バスで行けるらしいが言葉の壁からタクシーにした。
(事前に行き先を書いた紙を準備しておいた)

台湾のタクシーは値段が上がるたびにピッ!と音が鳴る。
やたら音が鳴る。
いくらになるのだろうか、、、。
桃園のタクシーに比べると運転が荒くない。地方都市はのんびりなのか?
到着したら215元。
ほっ!
空港のホテルと似たような値段だった。

旧台東駅には不思議なモニュメントがあった。


腕木式信号機を操作するテコが保存されていた。
意外と残っていない場所が多いかも。



昔の車両が展示されているが、雨ざらしになってしまうので塗装の状態が悪くなってしまうのが残念だ。


転車台も残っていた。



線路を歩いて怒られるのも厄介なので遠くから撮影。
正面の片側に窓が無い構造の車両。
とても違和感があり、そして気持ち悪い感じを受けてしまう。


腕木式信号機も残されているが、かなり状態が悪くて残念である。
そして謎の車両が奥に。


謎の車両の正面。
旧台東駅は芸術村として活用されている。
そんな一環だろうか?



案内板も見かけたが手入れがされていない感じである。
旧台東駅は東部幹線の歴史を語るのに重要なスポットと思われる。
台湾が得意とするリノベーションを活用して、新旧の融合ができたらと思いながら見ていた。

(お昼ごはん 写真撮影失敗)

台東に到着したのが13時過ぎ。
遅くなったが昼食。
バスターミナルの近くに映画館もある小型のショッピングモールあった。
けど、気の引く飲食店が無い。
ふと道の反対側にあった飲食店に。
しゃれた店もいいが、昔から営業している飲食店の方が落ち着く。


タクシーで台東駅に戻る。
発車時刻までまだ1時間ほどある。
と、落ち着いて文章を書いているが、実は言うと台湾に台風が接近しており、先月に続き足止めされないかハラハラしている。
チャイナエアのHPを見たり、気象情報のHPを見たり。



待合室でネットに夢中となり、乗り遅れると悲しいのでホームに出た。



30分先発の莒光758号を見送る。
今回はレンズ交換を無しとするため、標準~中望遠のズームレンズの1本だけ使用。
18mmと150mmの映像である。



気温は30度超えており、長いホームを歩くのは大変である。
3両編成の普快車が入線。
地下鉄は「開往」の表記だったような。
日本人にとって開往や往が、**行きと認識するのは難しい。
漢字の国同士だが細かいところは違いがある。
そもそもプラットホームが「月台」の段階で???であるが、、、。


入れ替え用の機関車と、営業列車となって牽引する機関車は別。
これから3672列車となる営業列車の機関車と連結である。


最後部はドアもあいており良い感じと思っていたら、後ほどロックされた。
なので乗降ドアに行くことも出来ないので、ホームに出るときは進行方向前側のドアのみとなる。


台東発の列車は普快車に乗ることが目的の客で賑わうこともなく、総勢10名にも満たない乗客数。
行きの賑やかさが無くて寂しい感じもするが、しんみりと普快車を味わうには良いかもしれない。
日本人のオッサンがよくやる品の無い乗り方で枋寮を目指す。


畑を駆け抜け


大きな川を渡り


海沿いを走る

次々と美しい景色が過ぎ去っていく。

ふと踏切で20名ほどの団体が普快車を撮影していた。
と言っても、日本でよく見かける三脚や脚立を立てた鉄道マニアのカメラマンでは無い。
平凡なオバサマ集団のような感じである。
乗りたい、撮りたい、簡単で難しい選択である。
今度、普快車の撮り鉄もしたいなぁー。


太麻里駅で自強313号と交換。


真っ直ぐに伸びる線路。
でも、よーく見るとドンツキで右カーブしてます(汗)


線路工事。
古いトンネルは架線を貼るスペースが無い。
それとも複線化か?


不快車だけど爽快な旅が続く。
夕方になり海の色が綺麗に出ないのが少し残念である。



古荘駅となっているが今は信号場となり旅客扱いは行われていない。
駅としての機能は無くなったが、新しい設備が導入されているのが複雑な心境となる。


枋野信号場に到着。
ここで自強317号と交換。
到着時は明るかったが、山の中だけに急激に暗くなっていく。


317列車は通過するかと思いきや停車。
写真のテクニックは無いので、どう撮るか案が浮かばないまま流し撮りで撮影。


頑張ればまだ撮影できるが、撮影はやめて枋寮まで普快車を味わうことにした。


台東発の切符は自動券売機で購入したので小さい切符になった。
自強374号も1つの座席で高雄まで購入出来なかった。
そして席移動ありで1枚の切符でも購入できなかった。
潮州駅で分割して検索したら購入できた。
が、1号車から9号車へ移動。
大変だ!

帰りの普快車でも親切な方と出会った。
事前に車掌さんから枋寮のホームを教えていただいた。
自分が座っていた場所から前方にも特急へ乗り換える方がいた。
車掌さんから同様に乗り換える人がいると教えられた模様。
枋寮の到着前、自分のところに来て日本語で声をかけられた。
びっくり!

8号車に乗ると言っていた。
1号車から9号車へ移動時、見つけることは出来なかった。
高雄に到着してホームを歩いていたらバッタリ出会った!
そして、バイバーイ!と向こうから声をかけてきた。
ふたたび偶然にびっくり!
台湾って良い国だなぁーと改めて実感した。



炒飯ばかり食べているので麺類が欲しくなった。
台南が発祥の担仔麺。
そして牛肉麺。
台湾の麺料理でこの2つは外せない。
かと言って立て続けに食べるかって、、、。


フルーツも買ってホテルに戻った。
台風が台湾に接近。
明日の帰国、まず桃園に行けるだろうか、、、。

ベスト・ヒット・オーケストラ!

(会場配布のパンフレットより) 今月5回目の宗次ホール。 過去、1ヵ月に5回も宗次ホールへ行くことは無かった。 4回連続、名フィルに所属している演奏家の方だったが、今日は個人の演奏家。 名フィルも応援すべき演奏家であるが、一番応援したいのは個人で活動されている演奏家の方である。 ...