いよいよメルボルン最後の日となった。
今日はパッフィン・ビリー鉄道に乗る。
http://puffingbilly.com.au/en/
パッフィン・ビリー鉄道は1900年代初期に遠隔地の開拓鉄道として開業したが、1953年の地滑りにより廃線となった。
その後、路線変更を行い1962年に観光鉄道として運行が再開され、順次営業距離を伸ばし1998年より現在に至る。
日本ではボランティアによって鉄道を運行するなど国が許さずありえないが、パッフィン・ビリー鉄道はボランティアの手によって運行されている。
(イギリスでも鉄道愛好家がSLを走らせている)
線路幅はナローゲージと言われている762mmしかなくコンパクトな鉄道だが、食堂車も所有するなど本格的な鉄道でもある。
762mmはJR在来線の約7割り程度で、日本では三重県の近鉄桑名駅から出ている三岐鉄道(旧近鉄線)や、近鉄四日市駅から出ている内部線などがある。
オーストラリアではジョンさんの日本語ツアーが有名だが、今回は最低催行人員未達でツアーの開催が無理な見込み。
直前で止むを得ず他社の英語ツアーに切替えた。
待ち合わせ指定のホテルでは色入なツアー会社の客が集まる。
日本人もチラホラ。グレートオーシャンロードに行く母と娘がいた。俺もそっちに行く!と言いたかったが、自分のツアーバスを待つ。
当初、各ツアーごとにバスが来ると思ったが、母と娘が乗ったバスと同じバスに乗ることになっている。なぜ?
乗るときに運ちゃんがベラベラ英語をしゃべっていたが全く理解できなかった。でも、まーいいから乗れってゼスチャーされた。
いくつかホテルをまわり、パッフィン・ビリーは2番乗り場とアナウンスされた。この英語は聞き取れた。
ようは、各地から複数台のバスで客をピックアップして、ツアーセンターに一度集合して、各方面に乗り換える方式でした。
台湾の半日観光で乗ったのと同じクラスのゆったりした大きなバス。フロントガラスにガードが取り付けられているのはカンガルー用だろうか?
バスの運ちゃん、行きも帰りも色々と喋っているが全くわからず。。。
途中でお茶休憩。
色々なクチコミを見ていると小休憩程度と書いてある。10分という英語だけ聞き取れたから10分間だけ止まると思ったが、後で10分前集合と判明。
時間的にはハイキングコースを散策できるほど止まった。
お茶もケーキも美味しくいただいた。
鳥は人間慣れしていて肩に平気で止まり、体を上下左右に軽く動かした程度は飛び立たない。
そして指定された餌付け場所があるのだが、強者は人間からお菓子を奪って食べる奴も・・・。
出発前に切符が配られた。
今のご時世、切符もICカードの時代だが、硬いボール紙で作られている懐かしい硬券である。
観光鉄道なので切符は回収されない。
出発駅はベルグレーブ駅。
駅に着いたらメトロの車両が止まっている。帰国して調べたらメルボルンから約40km離れており、電車でも行けることがわかった。
辺鄙な所に行くと思っていたが、とてもアクセスが便利である。語学力さえ伴えばツアーに頼らずにもっとパッフィン・ビリー鉄道が楽しめると思う。
階段を降りていく。メトロの駅とは少し離れているみたいだが徒歩圏内。
車両が見えた!胸の鼓動が高まる!
駅舎と駅名板を撮影してとりあえず機関車へ向かう。
ナローゲージなだけにコンパクトな機関車である。
1914年に作られた車両。100年の歴史の重みを感じる。今なお現役で走れるように整備できていることが素晴らしい!
記念撮影で人が途切れることは無い。
鐘を鳴らすオジサンが通り過ぎていく。
緑の旗が出て出発である。
日本では絶滅したと思われる腕木式信号が懐かしい。
パッフィン・ビリー鉄道のハイライト。木の橋である。
列車に乗るもよし、外から撮影するも良し。
出発時は生憎の雨。
途中で雨がやんできた。
これがパッフィン・ビリー鉄道の正しい乗車マナー。
ツアー客は約20分程の乗車で隣駅のメンジーズ・クリーク駅で降りる。
鉄道マニアには物足りないけど一般のお客さんはちょうどよい感じである。
我々が乗ったバスは回送で先回りしており、メルボルンに向けて出発。
途中で休憩。
今度はディパーチャータイムと言って紙とペンを渡した。
広大な敷地に広大な駐車場。ではなく、個人経営の店が何店舗かあってバスも路駐みたいな感じで30分ほど止まる。
雑貨屋さん、喫茶店、植木屋さんなど。
手元の現金もかなり余っているので、何となく石鹸を買った。緑茶の石鹸である。
そしてお茶っ葉も買った。
煎茶って書いてあるけど、なんか薬草のような香りと味でした。
またオーストラリアに行くことができたら買ってみたい。
13時頃ツアーセンターに戻り解散。
まだまだ飛行機まで時間があるので、サウスメルボルンマーケットに行くことにした。
最寄り駅は一般的な鉄道のホームが残っている。途中で路面電車にシステムを変更したのだろうか?
日本でも富山県にある富山ライトレールは昔のJR線を路面電車に変更している。
そういえばトラムドライバーピックアップオンリーという停留所に止まった。路面と専用軌道で資格が違うのだろうか?(日本は路面と専用軌道で資格がわかれている)
マーケットでは5ドルの大きなクロワッサンが気になった。
フードコートでご飯を食べたら買い忘れてしまった。。。
教訓:見た時、その場で買いましょう!
そして、とりあえず水族館へ行くことにした。
イカツそうな魚だけど裏から見ると、ゆるキャラ。名前はわからないけど。
ペンギンのブースは人気だった。名港水族館でもペンギンは人気。国が変わってもペンギンは人気みたいだ。
1月に韓国の南山タワーに行った時もだが、入場して早々に写真を撮影される。
そして、出口でちゃんと展示されている。
日本円で約3,000円だった。ドルも余っているから買ってきた。
ちょっとした写真集になっていて、オンラインでダウンロードができるような案内紙も入っていた。
まだ時間は大丈夫そうなので、「死ぬまでに行きたい世界の図書館15」に選ばれたビクトリア州立図書館へ向かった。
おぉーとしか言えない素晴らしさだった。
木の文化である日本建築も捨てがたいが欧州の建造物も見れば見るほど圧倒される。
英語が使えずシンドイ面を抱えつつ、エンジョイしたメルボルンともお別れである。
あっという間の3日間だった。
語学力を身につけて再度メルボルンを楽しみたい。
金浦空港では出国後に水を買うとボッタクリ価格になっている。なので空の容器を持ち込んで水を汲もうと真剣に考えたことがある。
メルボルンでは出国後の価格は約160円だったので良心的である。
なのに、空の容器を持ち込んで水が汲めるようになっている。汲んでいる人も見た。
よく出来た空港だ。
まもなく搭乗が始まりそうな頃、館内放送で名前を呼ばれた。
英語が使えない。超ドキドキである。
過去、台湾で手荷物に入れていた塩が不審物の扱いを受け、カバンの開封検査を受けたことがある。
今回も塩を購入しておりスーツケースに入れて預けた。
開封検査だろうか?
係員にアナウンスとかネームとか言う。
チケットと言ってきたので搭乗券を渡したらシートチェンジと言ってきた。
えっ!せっかく窓側の席を取ったのに、、、、。
D席だから窓側では無い。しょんぼりしていたら、スタッフが小声でつぶやく。
ビジネスクラス。
えっ!
席番はDしか見ていなかった。3番は先頭のほうだからビジネスクラスになる。
数字は全く見ていなかった。
早い時期に安い値段で買ったチケット。他に適任者はいると思うがありがたくビジネクラスを使わせていただくことにした。
が、残念な問題も。
このフライトのクルーは行きと同じクルーである。毎日就航の路線でないため、就航日の都合ですぐにわかる。
つまり日本語の使えるクルーと離れてしまうことなった。
まだまだ英語の試練は続く。。。
ビジネスクラスに乗るような品格を備えていない人がビジネスクラスである。
なんか落ち着かない。
メニューとワインリストが渡される。当然、漢字のみの文章か英語である。
とりあえずビーフと書いてある物オーダーする。
デザートも選べるようだが英語わからない。クルーは現物を2種類持ってきて選べとゼスチャーする。
両方と言いたかった、、、。
エコノミーと全く違う対応に驚き!
ごちそうさまでした。
おやすみなさい。
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