2020年5月3日日曜日

ディーゼルカーの旅


普段、電車に乗ることはあるけど、ディーゼルカーに乗ることは皆無である。
台湾南部も電化工事が完成間近。
ふと、ディーゼルカーを求めて伊勢方面へ出かけた。


武漢肺炎の影響で今年の黄金週間は人の動きがピタリ止まっている。
名古屋駅を発車時から車内はガラガラである。


松阪駅で軽快にかっ飛ばす快速から、1両編成のローカル線に乗り換え。


運賃表と言えば、7(なな)セグメントLEDがお決まり。
なんやけど時代はLCDになってしまった。。。


東南アジア顔負けに植物が生い茂るトンネル。


田舎のローカル線と言えそれなりに住宅もあり普通にガタンゴトン走って家城駅に到着。


先に到着していた反対列車が出発していく。


信号を通過したのに赤に変わっていない。
信号故障か!!!
通常、左右のレールを車軸で短絡させることで列車の有無を検出している。
だから、信号を超えれば勝手に赤に変わる。

ウイキペディアによると、松阪~家城は票券閉塞式。
単線区間で正面衝突を防止するため、通票を持った列車だけが駅を出発することができる。
通票は1個しかないため、同一方向に連続して列車を走らせることができない。
そこで1本目の列車には通券を渡し、2本目の列車に通票を持たせる。
当然、1本目が到着したと連絡が来るまで2本目は出発させない。
よって、昔の腕木式信号機が電球に変わっただけで、左右のレールを車軸で短絡させる軌道回路は存在していない方式である。
だから列車が通過しても赤に変わらない。


家城~伊勢奥津はスタフ閉塞式。
票券閉塞式のような裏技は使えない。
駅を出発できるのはスタフを持った列車のみである。
駅員からスタフを受け取り、終点に向かって出発である。


スタフは運転士の横にぶら下がっている。
会社により置き方はまちまち。
輪っかの直径が小さいタイプもあり、スタフ部分がすっぽり入るポケットがついている車両もある。


家城から先は急に線形が厳しくなり速度も下がる。
まるで別会社の山岳鉄道みたいである。
ゆっくりゆっくり走りながら終点の伊勢奥津駅に到着。


昔の蒸気機関車が走っていたころの給水塔が残っている。
貴重な産業考古学遺産である。

駅は無人駅。約10分程度で折り返し。
駅前はドライブでたまたま立ち寄ったグループが2組ほどあった程度。
まわりに民家はあるものの人の気配はない。
なのに発車間際に2名の女性が。
乗客ではなく発車を見送るだけだった。
女性に見送られて気分よく出発!


家城~伊勢奥津は撮影に良さそうな場所が点在していそうな感じ。


家城駅に戻ってきてスタフを駅員に返却。


そして松阪に向かうため通票を受け取る。


通常、すぐに発車することが多いけど、名松線は遅れたときの予備なのか数分間止まったまま。
なので発車時刻まで運転台に置いていた。


駅員の合図で出発。
列車の速度も上がり、松阪を目指す。


松阪でアジア雑貨のお店に行ってきた。
アジャイロ雑貨店
https://www.aziairo.com/
予想通り女性物のお店だけど、アジアの雰囲気がとても良かった。
オーナーさんとアジア話で盛り上がってしまった。


ふとマスクが。
マレーシアの素材。
会社はマスクが強制となったこともあり購入してきた。
フィット感も良く会津木綿のマスクと交代で使用している。


そして新竹商店。
https://www.ekiben-aratake.com/
以前、近鉄電車の貸し切りツアーで牛肉弁当を車内で配っていただいた。
松阪と言えば牛肉の名産地。




モー太郎弁当。
https://www.ekiben-aratake.com/item/motarou/
こいつが食べたくて立ち寄った。
通販でも買えるけど、やはり現地である。


松阪を堪能して名古屋に向かうだけである。
松阪の1つ隣、六軒駅。
1956年、悲惨な列車衝突事故が発生した。
今でも慰霊碑には花が添えられている。
走行中の車内から撮影。
決して忘れてはいけない事故である。
この事故を機にATSの前身となる車内警報装置が設置された。


運賃の2重取りやで買い戻してほしい第三セクターの伊勢鉄道。
片側は複線にできるための用地である。
110km/hで軽快に走っていく。


どこかの複線区間で反対列車とすれ違い。
自分が乗っているのは4両編成だが2両編成の運用もあるみたいだ。


最高速度の120km/hに微妙に届かず。
乗車券だけで乗ることができて120km/hで走るディーゼルカーは快速みえ号だけかも。




運転席にはタブレット。
駅だけでなく、信号機、踏切、鉄橋などがカーナビのようにリアルタイムで表示されていく。
駅では停車位置のマークも。
便利な世の中になったもんだ。

やっぱディーゼルはええのぉー。
また乗りたい。

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